一夜明けると、宿の周りは多くの人で賑わっていた。
お店、特に楽器店やスポーツ店が多く、御茶ノ水と言った感じ。
しかし、昨夜の光景とのギャップにはかなり驚いたな。。。
まずは、情報収集のために、日本の旅行代理店を訪ねることに。
観光地への行き方や料金、両替所の場所など役立つ情報を丁寧に教えてくれて
とても助かった。
その後、リオを代表する観光名所、コルドバの丘に建てられているキリスト像へ。
地下鉄とバスを乗り継ぎ、丘の麓に到着。
そこから登山列車に乗ろうとすると、1人のガイドが声をかけてきた。
彼曰く、車で行く方が便利で、景色の良い展望台にも行けるし、料金もほとんど
変わらないとのこと。
時間を有効に使いたかったオイラ達は、彼にお世話になることにした。
彼は不慣れな英語にも関わらず一生懸命説明してくれ感じが良かったし、展望台
からの眺めも最高だった。
キリスト像は大きく美しかったが、テレビで紹介される姿の方が迫力がありすぎて
”こんなものかな”
というのが正直な印象だったな。(苦笑)
本来ならこれでガイドは終了だったのだが、延長してマラカナンスタジアムとリオの
カーニバル会場を回ってもらうことにした。
マラカナンスタジアムは、収容人数10万人のサッカー場。
入口にはペレやジーコ、ロナウドなどの有名選手の足形がズラリと並べられていて、
思わず記念写真を!
スタジアムは現在改装工事中であったが、場内を見学することができた。
鮮やかな芝生の緑が出迎えてくれ、なんとも言えない爽快感。
それだけに、ここで本場のサッカーを観戦できないことが残念でならない。。。
次に、カーニバル会場へ。
ちなみに、カーニバルは毎年2月に開催され、観光客で溢れかえるそうだ。
普通に記念撮影をしてもつまらないので、サンバの衣装を身にまといカーニバル
会場で”ハイ、ポーズ!”
ちょっとだけカーニバルの気分を味わうことができた!
最後に、宿近くのカテドラルまで送ってもらい、案内してくれた彼とはお別れ。
非常に有意義な時間を過ごせて満足だったな!
このカテドラルだが、形がプリンのような形になっていて、中は美しいステンド
グラスで彩られている。
幻想的でとても雰囲気が良かった。
1度宿に戻り、遅い昼食を取りに屋台へ。
ハンバーガーとジュースを注文したのだが、この屋台の親父が曲者で、お釣りを
ごまかそうしたり、ジュースを高く売りつけてきた。
文句を言ったが無視する始末。。。
これには、隣で座っていたお客もあきれて同情してくれた。
今まで出会ったブラジル人はとても陽気で、言葉の分からないオイラ達を気遣って
くれる良い人達ばかりだった(いつも親指を立てて、OKサインを作りながら笑顔で
対応してくれた)ので、この親父には心底ガッカリさせられた。。。
まぁ、日本にもこういう輩はいるが・・・
気分を切り替え、食後は自由行動に。
今まで行っていなかった地域に足を伸ばすと、大きな市場に出くわした。
ここには、幾つもの小さな店がひしめき合うように立ち並んでいる。
色々な商品が揃えられており、とても興味のある場所。
市場を楽しんだ後、タケさんと合流し夕食へ。
これといったお店が無かったので、串焼きの屋台をチョイス。
金曜日ということもあり、会社帰りの人達で混んでいた。
まるで新橋みたい!(笑)
かなり食べてビールも飲んだ割には安くあがったし、味にも満足♪
そうそう、ここで
”カッコイイなぁ!”
という場面に出くわした。
南米では、小学生くらいの子供達が靴磨きの道具を手にしながら、よく声をかけてくる。
物乞いの子供達も多いのだが、働いてお金を稼ごうとしている彼らの方が立派だし、
その姿は健気で応援したくなる。
この日も、隣で1人で飲んでいたおじさんに、靴磨きの少年が声をかけていた。
一言二言会話した後に、靴磨きが開始。
何を話したのかは良く分からなかったが、料金が1リアルということだけは見ていて
分かった。
靴磨きが終わり料金を支払う際、おじさんがポケットに入っていたお札を取り出すと、
1リアル札が3枚見える。
しかし、おじさんはお札をポケットに戻し、サイフに手を伸ばしはじめた。
何故だろうと不思議に思っていると、おじさんはサイフから取り出した10リアル札を
少年に手渡し、一言声をかけている。
その姿には全く嫌味が無く、さりげなさがメチャクチャ格好良かったんだなぁ~
おじさんと目が合ったので親指を立ててサインを送ると、おじさんは手を軽く広げ、
肩を少しすくめながらおどけてみせた。
オイラも、こういうさりげない”格好良さ”さを身に着けたいものだ!