Wednesday, January 25, 2006

12月14日


いよいよこの旅最後の朝。
フライト時間は夜のため、日中は観光にでかけることができる。
最後はどこに行こうかタケさんと話した結果、インテルラゴスサーキットに足を
伸ばしてみることに。
そう、そこはF1ブラジルGPの舞台なのである。
サーキットはガイドブックで紹介されていないため、バス停では大変だった。
何しろポルトガル語なんて分からないし、何の情報も持っていない。。。
そこで考えた最終手段が”絵を描く”こと。
F1カーを紙に描き、ハンドル操作をする真似をし、”セナ”や”バリチェロ”の
名前(2人ともブラジル人F1ドライバー)を発しながら説明すると、やっと理解して
もらえたようで、どうにかこうにかサーキットにたどり着くことができた。(ふぅ~)
平日でレースが行われていなかったため、サーキットは閑散。。。
入口で警備員に入れるか聞いてみるとあっさりOK!
メインスタンドからコースを見学することができた。(しかもタダ!)
しかもフェラーリ(F1カーではないが)が何かのイベントで走っていて、けたたましい
エンジン音たてながらメインスタンド前を走り抜けていった。
1台でこれだけの迫力なのだから、F1-GPの時は、さぞかし凄いのだろう。
その後、記念にパンフレットか何かもらえないものかと警備員に尋ねてみると、
コースの中心部(コントロールタワー脇)にオフィスがあるから、そこで聞いてみて
と言われた。
ということで、急遽インテルラゴスを内側から見ることが可能に!(ラッキー!)
内側からだとコースが一望でき、このコースの凄さ良く分かる。
特に第1コーナーの”下りながらのS字”や、最終コーナー周辺のアップダウンの
激しさは、素人目にも驚きを感じるものであった。
そして、このコースを見ながら、1つのことを思い出していた。
そう、セナが初めて母国グランプリを制したときのことを。。。
彼は数々のレースで勝利を収めていたものの、母国ブラジルGPにはなかなか
手が届かなかったのである。
そのセナが母国GPで勝利を手中に収めた瞬間、無線から彼の嗚咽が漏れてきた。
”音速の貴公子”と呼ばれた彼が、人目もはばからず涙したのである・・・
それだけ彼が母国を愛し、誇りに思っていたからであろう。
今、目の前にしているコースがその現場であると思うと、感動がこみ上げてきた。。。
そして、オフィスに着くと、係員の人が丁寧に対応してくれ、パンフレットをゲット。
残念ながらギフトショップはなく、お土産を買うことはできなかったが、インテルラゴスの
姿を一生忘れることはないだろう。
ダウンタウンに戻ると、空港に向かった方がよい時間になっていた。
宿に預けていた荷物を受け取り、一路空港へ。
地下鉄とバスを乗り継いでいくのが一番安いので、その経路を辿ったのだが、ラッシュ
アワーと重なってしまい最悪・・・
地下鉄も山手線並みに次々と来るのだが、人が乗り切らない。
結局3本ほど待って、やっと乗車することができた。
しかし、この混雑の中、”どこの山に行くんですか?”と聞かれてしまいそうなバックパック
を背にしていたオイラ達は邪魔者扱い。。。
迷惑をかけないように気を付けていたけど、やっぱり大迷惑だったんだろうな~(苦笑)
10分ほどで地下鉄を降り、バスに乗り換え空港へ。
その後は全てスムーズにことが運び、無事南米の地を離れることができた。
長いようで短かった6週間も幕を下ろし、夏から冬へと季節を越えるフライトへ。

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